もえどころ。

日々拾い集めた萌えをぽつぽつと。

炎立つ*08/09


炎立つ」初日公演が終わって数十分後の私の感想。

そうなんです。8月9日、渋谷シアターコクーンのステージ上に居たのは"三宅健"ではありませんでした。

と言うことで、初日公演を観劇して来ました。少しだけ感想をここに。


※触りだけですがネタバレ等含みますので、ここから先の観覧は自己責任でよろしくどうぞ!







V6の三宅健くんにハマり数ヶ月、もちろん生健ちゃんを見るのは今回始めてという今回の舞台。

チケットが手元に届いたのを見てどきどき。初日の朝を迎えてどきどき。電車に乗ってどきどき。和服に身を包んでどきどき。会場に着いてどきどき。
とにかくどきどきしっぱなし。お腹は痛いし、息をするのもままならない状態。

「こ、こんな中健ちゃん見たら号泣して観劇どころじゃ無いんやないの?!?」

座って自分の手をぎゅっと握りながら、そんな事を考えていました。


音楽が鳴り始め、会場が闇に包まれステージ上に光が。


「はっ!愛之助さんだ!!」


そもそも"片岡愛之助"と言う存在を、つい先日某堂本兄弟で知り「ほむたつの主役の方か!お肌ちゅるちゅるやな!」なんてさらっと見ていた私。(ファンの方ごめんなさい。)
もちろん「この叔父さんべっぴんさんやなぁ。」くらいに思いながら健ちゃんに夢中になっていた私は、特にその後愛之助さんについて調べることもなく「片岡愛之助」がどういう人物なのかを知らずに初日を迎えました。

そもそもの"片岡愛之助"に対するイメージと言うのが一つも無い私は"キヨヒラ"と"片岡愛之助"の違いが全く分からず。(と言うとしっくり来ないけど。)
だから"キヨヒラ"を演じる"片岡愛之助"を見て「愛之助さんだ!」と、そう思った訳です。


舞台の観劇自体、あまり経験の無い私は「普段の彼等」のイメージが明確にある方とそうでない方で、視え方が違う。と言うのがもちろん分かっていなくて。

「そろそろ"健ちゃん"が出てくる……。」

と、手に汗握りどきどきと騒がしい心臓を押さえつけていました。


ゆっくりと、両サイドから歩いてくる数名の男女。
少し硬い、乾いた声を発しながら歩みを進める男性…待ち望んでいた、彼でした。

あろうことか私は、声を聞いても動く姿を見てもその彼が"三宅健"だと分からず。
オペラグラスでお顔を見てようやく気がつき、それでも声を荒げ動き回る彼を見て号泣どころか至って冷静に見ることが出来ました。

ただ、物語を自分の中へ流し込み、イエヒラが、キヨヒラが、彼等を取り囲む人々が、声で眼で全身で伝えようとしている「炎」を受け止める事に集中した2時間半。


終わって観客の熱い拍手に応えるように、何度もステージ上でお辞儀をする彼等。
その中に混じって深々とお辞儀をする健ちゃんを見たとき、始めてうるっと来ました。


「あぁそっか。ステージ上に居たのは"三宅健"じゃなくて"イエヒラ"だったんだ。」 


そんな気持ちがストンと自分の中に落ちて来て、なんとも言えない気持ちがこみ上げて来て。

3回ものカーテンコールの中、ひょこひょこと出て来てお辞儀をし、ひょこひょことはけていく健ちゃんを見ながら泣き笑いしてしまいました。


きっと、拍手をしながら泣いたのは「凄いなぁ」って感動と。「健ちゃんが居る」って安心と。「炎立つ」の物語の奥ゆかしさへの、なんとも言い難い感情が、全部ごちゃまぜになって涙に変わったんだなぁ、って。そんな風に思ったのです。


健ちゃん。"イエヒラ"が居たよ。
兄を許せず、母に認めてもらいたいと願い、自分の存在意義を探し続けた悲しい男"イエヒラ"の炎が、渋谷の地に立っていたよ。


…あぁ。きっと、ずっと、イエヒラは私の中に生き続けるんだろうなぁ。
あの声が、眼が、私を捉えて離さないよ。



そんな感じの2時間半。皆さんのエネルギーがぎゅぎゅぎゅっと詰まった2時間半。

細かく書きたい部分はたくさんあるけど、まだ何度か観劇する予定なので少しずつ自分の中で溶かして行きながら感想を落として行きたいなと思います。



何はともあれ「炎立つ」初日、無事終えることが出来て良かったです。
千秋楽を迎えるその日まで、誰一人欠ける事なく、彼等の「炎」が咲き乱れる事を祈っています。

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 2014/08/09  素敵な思い出をありがとう。